私たちはこの震災を機縁として、命の尊厳と人との結びつきの大切さに気づきました。
震災復興とこれからの少子高齢化時代を生き抜くため、共有と支援(シェア&サポート)による「てあわせな活動」を始めようと思います。
活動1.鎮魂と希望の”桜の森づくり”
震災で多くの犠牲者を出した、宮城県石巻市
その海岸から10キロほどのにある山を借り受け、鎮魂の桜を植樹していきます。
杉林や雑木林を少し登ると、森の中腹にたどり着きます。
ここからのから見下ろす眺めはまさに絶景。
ちょうどこの場所は、東日本大震災の沿岸南北700キロの地理的中心にあたります。
この地を慰霊の地としてモニュメントを建立し、いつまでも忘れないという想いを後世に伝えます。
この森を歩くと風が懐かしく感じられます。
亡き人に会えるような、森から元気と活力を与えられるような、
森林セラピーのように、心を癒せる場が必要です。
2.子供たちや高齢者への支援活動
震災によって子供たちは、心のダメージを受けています。
それがストレスとなって学力の低下や、心と体の不調をきたしています。
子どもたちの心のケアとして、桜の森に森林体験ハウスを建設します。
小さな山小屋ですが、薪ストーブを設置し冬場も活動ができます。
電気はソーラー、水は雨水利用、エコトイレで環境学習ができます。
(写真はh27年4月に完成した「子どもの心のケアハウスと東屋」)
・寺子屋cafeで人と人のつながりを築く
震災で多くの高齢者が沿岸部から仙台中心部に移り住んでいます。
ただ、慣れない場所で交流がなく孤立化・孤独化しています。
そんな方々のつながりの場として「寺子屋cafe」をオープンしました。
写経やマンダラ塗り絵の体験、あんみつやコーヒーなど味わうことができます。
3.生と終の活動
震災を機縁として終(死)を見つめ、今を生きることがクローズアップされています。
そして時代は、高齢化に伴う多死社会に向かっています。
死に向かって命の大切さを伝えていくことも、私たちの会の大切な使命であると感じます。
高齢化に伴う問題や、人生の終盤を活き活きする活動、
子どもの貧困や心の問題など、
人とひとが手をあわせ、共有と支援(シェア&サポート)というキーワードで考えていきます。
事業活動報告(会報による事業活動)
役 員
理事長:後藤泰彦(常堅寺住職)
理事:宇角安弘(東宮城環境衛生センター代表)・小野寺忠浩(なんでも企画代表)・長谷誠悦(清福寺住職)
監事:奥村恵英(㈱京屋代表)